踏切の警報音 | 頑固不器用ワンパターン

踏切の警報音

ボクは鉄ちゃんという程ではないけど、小さい頃から乗り物全般が好きです。

小学校3年まで都内で暮らし、4年生に上がるタイミングで西船橋に引っ越しました。

当時西船橋駅にはまだ貨物操車場があり、DE10(ディーゼル機関車)が1台で仕事をしてるのを良く見に行きました。

総武線と東西線、そして京成と少し足を延ばせば新京成と東武野田線、あと総武線快速も通り更に武蔵野線も開通して、恵まれた鉄ライフを送っていました。

武蔵野線開通の直後に成田国際空港が開港して、風向きによっては我が家の頭上をこれまた就航したばかりのジャンボジェットが飛んでいくという、乗り物好きにとっては恵まれた環境に暮らしていました。

 

こんな具合で何十年も前から鉄道と航空についての「基礎」は習得していたつもりだったけど、今日テレビを見ていて知った、すっぽりと抜け落ちていた自分の知識にビックリ仰天したのでした。それは京成の踏切の警報音のことです。

小学校3年生までは東急東横線と大井町線に慣れ親しんでいました。踏切の警報音はまだ機械式のモーターの力で鐘を叩く方式でしたが、それ以外は特段趣の違うところはなく、これが踏切のスタンダードだと思っていました。西船橋へ引っ越して京成の警報音を聞いてたまげたのは電子音になっていることでした。今では多分日本全国どこへ行っても電子音だと思うので、京成だけが特別ということではありません。

 

さて延々と引っ張ってきましたが、いよいよ京成の踏切の秘密を明かしましょう。

踏切を待っていて、上行と下行の両方の通過待ち状態になっているとき、先に一方の列車が通過し終えるとその直後から、警報音の鐘の音のテンポが倍になって「反対側からも来るからもうちょっと待っててね」と警告してくれるのです。鐘のテンポが倍っていうのは通常が「カンカンカンカン」だとしたら倍速は「カカカカカカカカ」ということです。ボクはこの仕様が電子式警報音のスタンダードだと自動的に思い込んだのですが、実はこれは京成電鉄だけのオリジナル仕様なのだとさっきテレビで知ったのでした。警報機を製造している最大手企業の京三製作所にインタビューして確認してましたから、間違いありません。

 

西船橋の総武線や武蔵野線はすでに高架化されていて、踏切はどこにもありませんでした。そのため電子式踏切警報はそれっきり京成以外と出会うことはありませんでした。それから何年もしてから東武野田線沿いに引っ越したのですが、あいにく単線だったのでここも仕様外。。。

 

京成の倍テンポで鳴る警報音、悪くないアイデアなのに何で他では受けないんだろう??