デレクショービンの刑期確定 (少し修正) | 頑固不器用ワンパターン

デレクショービンの刑期確定 (少し修正)

今日法廷でデレクショービンの刑期が告げられました。

禁錮22年6か月とのことです。意外に感じる短さですが、これでもミネソタ州では破格の長さらしいです。

ミネソタには死刑が無く一番重くて禁錮40年のようです。

 

日本にいるとアメリカの人種問題の空気感が分からないので、この事件も単にひとつの人種問題と理解して終わりにしてしまいがちですが、ボクはそんなに簡単なものとは思っていません。

人種問題は厳然と存在し、そのうえ白人警官は制服を着て公然と武装し手錠を持って黒人を狩ります。尋問理由も逮捕理由も後からどうにでもなることなので、目に留まった少しでも挙動が怪しい黒人は片っ端から検挙しているんだろうと、想像に難くありません。日本で言えばクルマのスピード違反ネズミ捕り検挙みたいなもので、挙動不審者検挙数が仕事の成績にカウントされるんじゃないかと勘繰ってしまいます。

 

とりあえず今回ダニが一匹減りましたけど、全米の警官何十万人のうちのたった1人ですからこれだけでは何も変わらないでしょう。

さて一方、デレクショービンはこれから22年6か月もの間、刑務所内で生き延びていけるでしょうか? 刑務所には今まで彼を含む白人警官が検挙してきた黒人犯罪者が沢山収容されているはずです。この新入り白人があのジョージフロイド殺しの犯人だと知ったら、一体何が起こるでしょう???可哀そうだけどすぐに殺されてしまうだろうと思います。

そして「デレクショービン、獄中で謎の死を遂げる」ってマスコミが報じ、これを見た白人警官達が更に厳しく黒人を取り締まることになるのです。(映画の見過ぎですかね)

 

一体どうすればいいのか、ボクにはわかりません。

でもとにかく今回の裁判は公平適正に行われて良かったと感じました。こういう暴力的な対立であっても理解を深め少しずつでも問題が解決していってくれることを祈ります。