結論:カフェインは筋肉痛に効く | 頑固不器用ワンパターン

結論:カフェインは筋肉痛に効く

わたし長いこと双極性二型で通院していますが、基本症状はうつ病です。

うつ期は過眠傾向にあり毎日10時間くらい寝て満足していたのに、数か月前から4~5時間で毎朝覚醒してしまいそれ以後はしっかり眠れなくなってしまいました。こうなると寝不足なので日中ソファーでうたた寝をしてバランスを取っているような、納得がいかない睡眠生活になってしまいました。主治医に相談して軽い眠剤を出してもらったけど何だか合わないようで、早朝覚醒にはあまり効かないのに日中の眠気が激しくなって、クスリでどうこうしようという発想はもうやめることにしました。

 

この早朝覚醒問題について、自分で出来ることはナニカ無いかと考えを巡らしたところ、毎朝習慣になっているコーヒーをやめてみてはどうだろうかと気が付きました。周知のとおりコーヒーは眠気覚ましに効き、それはカフェインと呼ばれる成分の働きによって為されることは有名で、コーヒーのみならず緑茶やコーラにも含まれていることが広く知られている。カフェインは飲んで5分もすれば頭をスッキリしてくれるが、体内での代謝は比較的ゆっくりで半減期は45時間と長い。それなので毎朝1杯飲んでいると四六時中カフェイン漬けになってしまっていることがわかった。だから早朝になっても体内のカフェインはまだまだ濃くて、早朝の覚醒サイクルを押し上げているという想定は十分に成り立ちそうだとわかってきました。

ちょっと細かい計算だけどおつきあい願います。

半減期が45時間ということは24時間経過したところでどのくらい残っているかというと、24÷45=53%です。ここで再び1杯飲むと100+53=153%になります。更に24時間経ってまた一杯飲むと153×0.53+100=181%という具合に血中濃度は無自覚に知らない間にどんどん増えていってしまいます。世間ではこの様子を指して中毒性と言っているのだと思います。一日一杯だけと思っていてもどんどんカフェインに侵されてしまっていたという訳です。このことに気付いたのでコーヒー断ちを開始したのだ。

ボクはもう何か月も毎日欠かさず飲んできたので、カフェインは飽和していることと思います。減らしていく場合の計算は試みていませんが直観的には1~2か月は掛かるんだろうなと身構えています。

 

さて、コーヒー断ちと前後して自作ビールキットを購入したのでした。一度にボトル30本分を樽で仕込むので20リットル以上の水を汲んできて風呂場の隅にセットした。台の高さの調整で重たい樽を何度か上げ下げして位置の収まりを調整した。

 

ビールの仕込みをした翌日、かつて体験したことが無い、でも強いて言うならば筋肉痛に痺れが加わったような不快感が足腰を襲ってきた。経験したことが無い症状とは、痛くない姿勢をみつけて座っていても2分もすると痛くなってきて、それじゃあってんで立ってもやはり同じように2分位で痛くなり寝転んでも2分くらいで向きを変えないと痛くてたまらない。我慢して同じ姿勢を維持するのも耐えられなくはないけど、じっとしているよりは姿勢を買えた方が合理的かな?と思えるくらい痛い。

重たいビール樽を扱ったので筋肉痛になったのだろうということはすぐに分かったのだけど、このかつて出会ったことが無い種類の痛みの発現には為す術が無く、道理の分からない現象には悔しさを覚えた。悔しいだけで何も分からないまま1日が過ぎ翌朝を迎えた。痛くてたまらなくても眠れるということは、眠っているときは痛みの回路を遮断してくれているんだろうなと根拠も無く漠然と想像し感謝する。とにかく一日経って少しだけ症状が和らいだ。頭の回転も良くなったのか、ここでようやくコーヒー断ちを始めたこととの関連についての考察が湧いてきた。

一般にカフェインは風邪薬に混ざっていることは前々から知っていたが、どういう作用があるのか、そもそも風邪の時はぐっすり眠ることが肝要なんだからカフェインじゃ逆に目が覚めちゃうはずなのに、なんでこうなっているのかが謎だったのだ。その辺も含めて深く調べてみるとカフェインは頭痛緩和の働きに優れているということがわかった。頭痛に効くというのなら離脱症状も伴うのではないかと思いそっちサイドから深堀すると、頭痛が起こるだけでなく筋肉痛も起きる場合があることが判明。数は少ないけどスポーツ科学方面から2つの論文をみつけることができたので間違いないでしょう。

 

ここまでわかって、まだ半分程度痛いのを何とか軽減できないか考えを巡らしたところ、カフェインを再び少量接種してはどうかと思いつき、薄目の緑茶を一杯飲んでみたところ、5分足らずで痛みは8割方引いてとても楽になりました。これでカフェインの離脱症状には筋肉痛を伴う場合があるという考察が証明できたようです。

 

重たいビールの樽を持ち上げるような過激な負荷を掛けなければ、もしかしたらカフェインの離脱症状を呼び込むなんてことはなかったかもしれません。貴重な体験をしたものでした。

 

結論:カフェインは筋肉痛に効く