頑固不器用ワンパターン -171ページ目

ゲッツ/ジルベルト

今日はCDの紹介をします。

ゲッツ/ジルベルト


アルバムタイトルは「ゲッツ/ジルベルト」。
1963年に発売された、ボサノバのベストセラーアルバムです。
「世界中のエレベータの中で聞けるBGM」と言われた、「イパネマの娘」が入っていますから、勝手な想像ですが世界中で1000万枚以上売れているのではないでしょうか。

ボサノバはブラジルで生まれた音楽で、「ボサ・ノバ」という言葉自体に「新しい音楽」という意味があるそうです。
1963年というこの時期、アメリカの音楽産業がボサノバに目を付け、ブラジルからミュージシャンを連れてきて、レコーディングしたりコンサートを開いたりということが盛んに行われました。

ボサノバは軽妙なポップスですが、コード進行にジャズと共通点があったことから、アメリカのジャズメンはこぞってボサノバカラーの音楽を取り入れて演奏する様になりました。
つまり、アメリカではジャズのリズムの一パターンという位置付けに落ち着いたのです。

スタン・ゲッツ(テナーサックス)とジョアン・ジルベルト(ギター/ボーカル)の名を連ねて付けられたこのアルバムタイトルですが、ボクはこのアルバムはピアノで参加しているアントニオ・カルロス・ジョビンの作品だと思っています。
ニューヨークのレコード会社のプロデューサーは、ジョビンを通じてジョアンとゲッツの共演アルバムを作りたいと提案していました。
ジョビンは英語も話せましたが、ジョアンはポルトガル語しか出来ませんでした。
レコーディングの時、ジョビンは英語で交わされている会話のなかで、ジョアンが気を悪くすることは一切伝えませんでしたし、ジョアンが言う苦情も全部賛辞に置き換えて通訳したと言います。

ジョビンは既に故人です。ジョビンの妹が彼の伝記のような本「ボサノバを創った男」を書いていて、それを読んで知ったのですが、ジョアンもジョビンも「ボサノバは決してジャズではなく、ボサノバはボサノバである。」と誇りを持っていたそうです(ジョアンは74歳ですがまだ元気です)。
このアルバムのレコーディング中、ジョアンはゲッツのサックスソロが長い事に文句を言ったそうです。
ジョビンもそう思ったそうですが、ビジネスとして割きり、英語で「素晴らしいサックスソロですね。」と言ったことが、伝えられています。

これを読んでくださっている方の中には、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「イパネマの娘」は女性が歌っています。
アストラッド・ジルベルトという、当時のジョアンの妻です。
これは現場で試しに録音してみたら、とても良い結果になったので、そのままレコードとして発売されたものです。

当初予定に無かったメンバーが歌った訳ですが、後日スタン・ゲッツはプロデューサーに電話をしてきて、「アストラッドが歌うことは予定に無く、契約も結んでいないのだから、印税は彼女には払うな。」と言ったそうで、ビジネス的にとてもシビアなアメリカ人という逸話が残っています。

ジョビンも分厚い契約書をきちんと読まなかったり、アメリカ音楽家組合への未加入などによって、ボサノバがアメリカで流行し始めた当初は著作権が発生しない状態で、アメリカビジネスに巻き込まれていました。
つまり、ジョビンはアメリカでのビジネスで、印税収入が得られないという時期がかなり長くあったらしいのです。
たとえば、マイケル・ジャクソンやエルビス・プレスリーと同じくらいの富豪であってもおかしくないくらい、あの当時のボサノバブームは物凄いものだったのです。
でも、ジョビンは、不親切でがめついアメリカ人に、搾取されてしまったのですね。

アメリカ人は、「俺達が貧乏なブラジルから奴らを連れて来てやって、メシや宿の世話をしてやって、喰わせてやっている。」という態度であったと、「ボサノバを創った男」に書いてありました。

こういった話を読み聞きする都度、ボクはアメリカ人が嫌いになります。
未だにイラクに駐留しているアメリカ兵のことを考えると、ここに書いたボサノバの話と符合する事が余りにも多すぎるからです。
彼等は自分達アメリカ人さえよければ、何でもするんだな、と感じてしまうからです。

話の流れが、悲しい方向に行ってしまいました。

このアルバム、40年以上前の作品な訳ですが、誰もが「初めて聞いても懐かしい響きがする。」と言います。

「ボサノバを聞いてみたい。」と思われる方には、迷わずお薦めする一枚です。

ガットギター

ボクのガットギターについて、詳しくお話しましょう。
ギターに興味が無い方には、つまらない話かもしれません、、、。

製作者は中出六太郎といいます。もう既に亡くなられた方です。
1960年頃の製作らしいです。

中出ギター



このギターは、その当時にボクのおじが高田馬場で新品を買ったそうです。
そのおじも、数年前に他界してしまったので、いわば形見ですね。

1960年頃という時代はボクが生まれた頃と一致します。
ですので、ボクの実体験として時代感覚は無いのですが、
高度成長時代にようやく片手がとどいたばかりの世の中だったと思います。

おじの遺品の中に、イエペスやセゴビアといった、一流クラシックギター奏者のレコードがあります。
多分おじは、こういった演奏を聴いて、「自分でもやってみたい」と思って
ガットギターを買ったのだろうと思います。

LPレコードを買ったということは、「ステレオ」も一式持っていたのでしょうし、
ガットギターも量産品はまだ無かったでしょうから、相当な金額のものを買ったはずです。
今でこそCDは1000円、つまり昼飯代+αで買えますし、CDラジカセも5000円程度で買えます。
ギターも1万円以内で手に入ります。
ですけど、LPレコードは当時でも2500円しましたし、ステレオは全て真空管ですから、
今だったら一式揃えると30万円コースです。
手工品のギターも30万円見当になります。
おじ夫婦には子供が授からず、ずっと共働きしていましたので、
このような贅沢品に手がとどいたのだと思います。

その後おじはギター上達をあきらめたらしく、そのギターは長い間、奈良のいとこの家にありました。
しかしこのいとこもあまりギターに熱は上がらなかったようで、やがて何かの機会にボクの手元へ来ました。

ボクも初めのうちは、この楽器の価値に気づかず、もっぱらエレキギターでロックばかりやっていました。
しかし、歳をとるに従って音楽の嗜好が変わって来て、このガットギターに触れる機会が増えてきました。

そんな矢先、妻がこのギターをいすの上から落っことし、響板の一部を割ってしまいました。
そのままでも演奏はできますが、なんとも締りの無い音になってしまいました。
このままでは使い物にならないので、さて修理に出したものか、
それとも新しく買ってしまおうかと考えました。

新しく買うにしても、このギターがどのくらい価値がある音を出しているのか、
それを理解するために高級ギターショップで事情を説明し、

180万円のと90万円のを弾かせてもらいました。
その結果、うちのあの見かけがボロいギターは、90万円のよりは良い音が鳴っていることが分かりました。

多分新品同士で比較したら大したこと無かったのでしょうけど、製作後約40年経過した分、
枯れて音が良くなっていたのですね。

修理することを決意し、ネットで方々探して、愛知県の工房にお願いすることにしました。
修理内容や納期などをメールでやりとりしましたが、修理が終わった段階で、
工房の主人が冗談半分に「この楽器がとても気に入ってしまって、送り返したくない。」と言ってこられました。
もちろん返してくださいましたが、ギター製作のプロがこのように言ってくれるということは、
やはり90万円のギターより良い音がすると感じたボクの感覚も、間違いではなかったんだなと、
ちょっと嬉しかった。

話は飛びますが、製作者の中出六太郎氏の家系は、ギター製作者ばかりのようです。
詳しいことは知らないのですが、六太郎氏の兄の阪蔵氏はとても名の通った製作者で、
日本のギター製作の主流となっています。
また日本で最初にギターを作った方も、中出さんなんだそうです。
六太郎氏は中出一族の主流にはならなかったらしいけど、ボクはこのギターに大変満足しています。

音色の特色としては、大変に優しさのある音です。
それから表現力が豊かです。
立ち上がりは早すぎず遅すぎず適度で、そのおかげでサスティーンも自然な減衰を持っています。
高額ギターを弾かせてもらったお店の人が言うには、「低音が弱いでしょ?」とのこと。
確かにそういう傾向はありますが、優しさにあふれ表現力が豊かであることの代償と感じています。
現代のギターは、メカニカルなテクニックに応えるべく、立ち上がりが速い傾向にありますが、
その分表現力を犠牲にしていることを感じます。

いずれまた、別のギターの紹介をするときに書くことになると思いますが、
本当に良い自分に合った納得がいくギターを手に入れるには、大変に時間が掛かるものです。
でもこのガットギターは最初から自分の手元にあったので、何も苦労せずに最高の楽器を手にすることができました。
この楽器の価値がわかっていなかった頃、雑に扱って傷だらけにしてしまいました。
いずれ、競馬が当たるかナニカしてお金ができたら、再び愛知の工房に送って、
全塗装してもらおうと思います。

ちなみに料金は30万円ですって。
でも、それだけの価値があることは分かっていますので、いつか、きっと、ね。。

リンク集

このブログを始めた時は、ブログって半分位しかわかっていなかった。
今でも「トラックバック」って何なのか、わかってませんが(汗)

さて、そろそろリンク集を作ろうと思って、はたと困ってしまいました。
ブログにはリンク集って概念が無いのですね。

仕方ないので、今日のこのテーマを「リンク集」にして、逐次更新していきます。
リンクを見たい時は、ページの頭の右側の「THEME(テーマ)」欄で「リンク集」をクリックすれば、ここが現れるという訳です。


mari-momoさん

まりもも
女性ボーカリストのmari-momoさんです。
一応音楽仲間ではありますが、精神的にはお笑い仲間です(笑)


ドルチェ

ドルチェ
ボクの母が参加しているリコーダーアンサンブルです。


ともぼんさん

ともぼんさん
ご近所トロンボーン奏者のともぼんさんです。


スズキイチロウさん
ボクの師匠です。
ご本名が鈴木一郎さんです。国際的に有名な野球選手と同姓同名なので、カタカナで名乗っていらっしゃいます。


tanabe.tv
ギター好きということで、オン/オフ共におつき合い頂いているtanabe.tvさんです。
コレクションの内容は、ギター好きにとってはよだれものです。


なってるハウス
スズキイチロウさんが良く出演されるライブハウスです。
店長のリマ哲さんとも、仲良くさせて頂いています。
 

鎌ヶ谷フィルハーモニック管弦楽団
以前にボクがチェロを弾かせて頂いていた、アマチュアオーケストラです。
ボクの両親が今でもお世話になっています。


仲馬倶楽部
息子がお世話になっている乗馬倶楽部です。
ボクも数年間で平均すると、年2回位お世話になっています。
田んぼと利根川に囲まれたのどかな田園に広がる、四季を感じさせてくれる素敵な倶楽部です。

昨夜のライブ

昨夜はライブでした。

スモールズというお店は、風変わりです。
飲み屋長家の中の一件なのですが、300円の缶ビールしか置いてません。
勝手がわかっているお客さんは、近くのコンビニで飲み物やつまみを仕入れてきます。それでも、持ち込み料は取られないんです。

お店は10人も入ったら演奏スペースが殆ど残らないくらいに、とてもこじんまりとしています。

ライブがある日とない日があります。

ない日は楽器を持って来れば、マスターがピアノで相手をしてくれますし、他にも楽器持参の人がいれば、みんなでワイワイとセッションになります。
それで終電の時間まで遊んでも1000円です。
みんなでワイワイとセッションする感覚は、ジャズをやらない人には分らないだろうと思います。
以前に「世界の共通語」というテーマで書きましたが、音楽語で会話をして遊ぶんです。これは一度覚えてしまうと、病みつきになります。

ライブがある日は、お客さんに1000円払ってもらって聞き役に回ってもらいます。
ライブが終わったら、やっぱり楽器を持っている人はセッションして終電まで遊びます。

さてライブの報告です。
事前PRは何もしなかったのですが、常連さんと、店から通りへ聞こえる音に釣られて入って来られた方で満席になりました。
演奏の出来は、予定していたことは概ねできました。
でも、せっかくのデュエットなのに、いまひとつ2人のからみが弱いな、と反省でいっぱいです。

聞いてくださったお客さんは、どなたも筋金入りのリスナーか、プロ又はセミプロの演奏者ばかりでした。
ライブの常なのですが、本当に良かった時は、終演と同時にその場で本当の賛辞を述べてもらえます。
良くなかった時は、帰り道などで「イマイチだったね、今日の演奏」ってな会話が交わされるものです。

昨夜は、その場で賛辞を頂くということにはなりませんでした
(ボクの演奏ですから当たり前ですけど、、)
でも、あくびされたり、居眠りされたりってこともありませんでした。
革新的ではないけど、佳作的演奏だったということですね。

前にも書きましたが、ジャズの定番はピアノトリオです。
これを骨格にしてナニカを付け足すのが一番やりやすいのです。
ボクは、まだこの形式に捕われているんだな、と気付きました。
ギターでピアノトリオの代わりをしようとしてたんですね。


「せっかくのデュエットなのだから、、、」
これからは、この点をもっと深く突き詰めていこうと、決意を新たにしたのであります。


せっせとランキング

昨夜はライブ出演でした。
でも、ちょっとまだ出来具合いについて、自分の中で整理が付いていないので、ご報告はもう少しあとでさせて頂きます。


音楽ネタとは関係ないけど、このページ、アメーバブログにお世話になって、なんだか申し合わせた様な不思議な現象が起きているので、読者の皆様に報告をば致します。

ランキング



この画像、クリックして拡大してみてください。
管理画面のひとつですが、このブログへのアクセス数の推移です。

表の一番下の段、「訪問者数」のところを見てください。
毎日「↑」と「↓」が交互に出て来ますよね?
スタートしたのは4月16日ですが、それから今日までの間、確実にこの矢印は交互に並んで来ました。
数学的にこの偶然を解釈すると、とんでもない確率です。
「12回コインをトスして、表と裏が毎回交互に出る確率を求めなさい。」という問題と同じことですから。
自信はありませんけど、ボクの解釈が正しかったら、「2の12乗分の1」ってことです。
計算すると、約13万分の1です。

何だか気味が悪いンで、お知らせしておきます(苦笑)

今週はアクセス数が減っているのに、ランキングはずっと上がり続けています、、、
これも不思議!


芸を追求する者としては、何事に於いてもお客さんの反応は気になるものです(笑)
 

明日は本番

明晩は松戸のスモールズというお店で、ボーカルのM.S.さんとデュエットでライブです。

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ボーカルとギターのデュエットなんて、初めてです。
世の中にもこういう編成のジャズはとても稀で、名が知られているのは「タック・アンド・パティ」くらいのものでしょうか。。
それだけ、人に聞かせるのが難しいんですね。
熱を加えず調味料も極少の、素材で勝負って感じです(笑)

今日も音合わせをしてきました。
曲数は20曲。時間にして約2時間です。
正直言って、ボクの実力からしたら、ちょっと背伸びしすぎの企画です。
多分いっぱいしくじると思います。
ですけど熱意と気合いで、その場を乗り切ります。
その経験が、少しだけ成長につながると信じて、一生懸命演奏しましょう。

このユニットが成功したら、営業は楽になりますね(笑)
どんなに狭いところでも、ギターと歌だけだったらもぐり込めますし、レパートリーはジャズに限らず歌謡曲でも演歌でもOKですしね。

問題はリーマン及び家族との生活の両立ってことですな(笑)

ボクのギター

ボクはギタリストですので、やっぱりギターという楽器には特別の興味や思い入れがあります。

楽器の種類は沢山あります。ですけどギターだけは、その中に更に種類が沢山ある、珍しい?楽器です。
ピアノでしたら、アップライトとグランドに別れる程度ですが、ギターはシロウト目に見ても、クラシック/エレキ/フォークと3つくらいは見分けが付くと思いますし、ボクの目からしたらもっと細分化できます。数えたことは無いけど、多分30種くらいにはなるんじゃないかしら??
特にエレキギターは各メーカーが独自性を競っていますので、はっきり言って全部欲しくなります(笑)

ボクは、ベースを含めると、9本持っています。
えぇ?!9本も??!! と思われるかもしれませんが、決してコレクター的に買い集めている訳ではなくて、必要なものだけで、これくらいになってしまうんです。

ガット(クラシックギターとも呼びます)
フォーク(最近はアコギって呼ばれるコトが多いかな?)
フルアコ(ジャズ向けのエレキギターです)
セミアコ(万能タイプのエレキギターです)
ストラト(いわゆるエレキギターです)
シンセギター(ストラトの中にシンセサイザーが内蔵されています)
サイレントガット(共鳴板が無いガットで夜間練習用です)
エレキベース(その名の通りです)
ゴムベース(ウッドベースの音が出るゴム弦のエレキベースです)

こんなに沢山と思われるかもしれませんが、こんなのたいしたことありません。
ギターだけで30本持っている人は沢山いますし、テナーサックスやトロンボーンばかりを沢山持っている人もいます。

こういうものは、家族の理解はなかなか得られません(笑)
あちこちの部屋に分散して置いて、目立たない様にしています。
知人の話では、買ったはいいけどクルマのトランクから出せないとか、会社から持って帰れないギター君もいるらしく、どなたも苦労されているようです(笑)

ドルチェ

昨日の午後のリハーサルに続いて、18時半からは上野の奏楽堂で、リコーダーアンサンブル“ドルチェ”のリサイタルでした。

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ドルチェはボクの母が約十年お世話になっているアマチュアグループです。言ってみればママさんコーラスのリコーダー版というところでしょうか。
指導されている岩崎先生がとても情熱を持ってグループを牽引されているので、長い年数続いていますし、その分完成度も高い音楽になっています。

昨夜のリサイタルは一時間半に渡る演奏でしたが、最初から最後まで安定して、淀み無く緊張感を持続させ、素晴らしい演奏会となりました。
演奏も終盤に差し掛かると、演奏者から「演奏の喜びオーラ」が立ち登ってくるのが分り、こちらも幸せのお裾分けをしてもらいました(笑)

上野の奏楽堂は、元は芸大の校舎のひとつでしたが、国の重要文化財の指定を受け、上野公園の中に移築された、旧い木造建築です。木造ですけど400人収容できる立派なホールで、リコーダーアンサンブルにはサイズも響きもピッタリなのです。

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演目は「いにしえの響きを求めて」というタイトル通り、13~17世紀の音楽の再現を試みたものでした。
何世紀なんて数字で書かれても分りませんよね? 
ボクも分りません(笑)
目安になるのは、演目の中で一番新しいのが、JSバッハの曲ということです。バッハより旧い音楽ばかりということですから、はっきりいって地味です(笑)
でも聞く人を飽きさせない緊張感を持続させている。長年同じメンバーで続けるということは、なかなかあなどれないものだと思った次第です。

メンバーは14名。うち男性は2名。
どういう変遷があったかは全く知りませんが、「良くつづくなぁ。。」というのがボクの正直な感想です。
ドルチェは3年前にも奏楽堂でリサイタルを開いていますし、5年前には昨日書いた、「アマチュア室内楽フェスティバル」にも出演しています。

以前に「悲しい体験」のところでも書きましたが、アマチュアが同じ方を向いて一つの音楽を続けるということは、なかなか難しいことです。
ドルチェも多分、色々なご苦労があるとは思うのですが、良くあれだけまとまった活動が続けられるものだと感心してしまいます。
きっと岩崎先生が細心の注意を払って、心を砕いて指導されていらっしゃるのだろうと思います。

岩崎先生はお酒がお好きらしいので、飲みながら秘訣を伝授して頂きたいものです(笑)


アマチュア室内楽フェスティバル

昨日は正午から四時まで、友人のつてで借りたスナックで、バンドのリハーサルでした。
メンバーはボクのガットギターと、S.H.さんのメロディオン(鍵盤ハーモニカ)の二人だけのユニット。
まだバンド名は決まっていないけど、活動目標だけは決まっているのだ。

「アマチュア室内楽フェスティバル」というイベントが毎年ありまして、これに応募
し、予選を突破して、銀座王子ホールの本番に出演するのだ!

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応募締切は8月末。まだまだ先と思うけど、アマチュアは時間がある時にやらないと、すぐ締切になってしまうのです。

演目は、ダニエル・ミルの作品を2曲と、禁じられた遊びの自己アレンジもの。

このイベントには、昨年ソプラノ歌手のM.K.さんを中心とした、ユダヤ民謡のユニットで応募したけど、通らなかった。
その前の年は、ダニエル・ミルのユニットで応募する積もりだったけど、ライブの準備に追われていたら、うっかり締切を過ぎてしまった。

さらに因縁は重なるもので、昨年「一緒に組んで応募しようよ。」と声を掛けた友人が、「そういうイベントがあるなら、こっちのユニットで応募してみる。」と振られてしまいました。
悔しいことに、そっちのユニットは予選を通過してしまったということがありました。


今年こそは、3度目の正直をと、願っています。




法螺貝

愛知博の翌日は、ちょっと足を延ばして、吉野の山へ行ってきました。

吉野の山と言えば山伏の千日回峯行ですね。
そして山伏と言えば法螺貝(ほら貝)がつきものです。

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山を歩いている時にも、法螺貝の勇壮な音が聞こえていました。

法螺貝を吹くにも資格があるそうで、法螺師検定三級は一般受講もOKですって。
吹き方や姿勢、法螺師の心構え、作法などが問われるんだそうです。

ひとつ勉強になりました。

ちなみに法螺貝のお値段は6万円前後でした。
トランペットと同じ位なので、納得です。